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タイトルなし

20061226070923
サンタクロースがやってくる。おっきな白い袋を肩にぶらさげて。

小さい頃サンタクロースは本当にいると思っていた。だって朝起きた時に枕元にプレゼントが置いてあることが信じられなかったから。靴下に入りきらないほどの大きさの。
ただそんな靴下の必要性を疑うような心はまだその時は持ち合わせていなかった。目の前のプレゼントに大喜びし、家中を走り回っていたのを覚えている。
毎年その夜はどきどきしていた。サンタクロースの正体を突き止めてやろうと必死に布団の中で息を潜めてみたりしたが、いつの間にか当然のようにいびきをかいて気付けば朝だ。あの頃は朝まで起きているなんてそうそう簡単にできることじゃない。頑張っても紅白歌合戦の結果を確かめるのがやっとだ。

いつだったが覚えていないがサンタクロースは親だと知った。ただ枕元にプレゼントを置く親の姿を一度も目にしたことはない。
子供が寝るのをじっと待っていたのだろうか。次の日仕事だったらかなりしんどいだろう。仕事場では「いや~昨日子供がなかなか寝てくれなくてね、」なんて会話がなされていたのかもしれない。それを考えると僕は知らぬ間に親孝行をしていたのだろう。自慢じゃないが寝付くのは早い。

親にとっては失敗は決して許されない。万が一枕元で起きていた子供と鉢合わせになって、うまい言い訳でその場をのがれられる親はなんか魅力的ではないし、かと言ってその場で「実はサンタクロースはお父さんなんだよ…」なんて言われた日には、こっちがどんなリアクションをとっていいのかわからない。軽いトラウマになる可能性だってある。
一年に一度の大勝負。勝つことを義務付けられた親のプレッシャーははかりしれなかったと思う。大袈裟だが。
そんな素敵な親バカ振りのおかげで僕は夢から冷めずにすんだ。プレゼントなんてなくたって充分幸せだ。

いつの間にかプレゼントはもらわなくなり、いつの間にか枕元に靴下を置かなくなった。それが当たり前になり、夜ドキドキするのは女とベットを共にする時くらいになった。
ベットの脇に脱ぎ捨てられたストッキングにサンタクロースがやってくるはずがない。

「どきどき」がいつの間にか「ドキドキ」に変わり、サンタクロースと引き換えに温もりを手に入れる。
それはそれで悪くないけどたまには夢見たい。

久しぶりに枕元に靴下を置いてみようかなと思う。それだけでちょっとどきどきしてくる。もしかしたら朝起きたら枕元にプレゼントがあるんじゃないか、なんて思い始めてきた。
うん。いい感じだ。

ただ残念なことに時間は朝7時。
明るくなってきた空の中をソリに乗ったサンタクロースがやってくるとは到底思えない。
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